大げさじゃなく

彼のことは命の恩人だと思っている。
大切にされるのがこんなに気持ちいいとは知らなかった。
感謝。する一方で違和感。
 
変なの。
祖母が「ゲゲゲの女房」のことを「げげ」と言うのが可愛い。
これを聞けただけでも、多分死ななくて良かったってこと。
 
また、身につけるプレゼントをいただいた。
それから外して過ごした日はない。
こうやって所有されるのはたまらなく気持ちいいです。
一度は一切望んでない最悪の形で無理矢理刻まれた私だからこそ
好きな人に何かされるたび、上書きされて自由になった心地がする。
お手をさせられるのが好き。
心から喜んだ顔でしているらしい。
そりゃ、嬉しいよ。お手なんて
本来の性格上は、過去に何もなかったら無視か暴力かで対応したと思うけど。
お手なんか問題じゃないくらい好きでもない奴に精神を殺す暴力を受けた私は、好きな人のお手を喜んでしまう。
上書き。上書き。後ろ向きな開放。クズが占有していた私が消えていく。惨めな私が消えていく。開放。
返事はワンでいい。
一線を超えるほど、救われる。